2012年3月2日金曜日

転がるボールの先の出会い

みなさん誰のサインか分かりますか?
先日起こった不思議な出会いのお話です。

テニスが好きで、寝ても覚めてもやっぱり好きで、この仕事を
始めたものの 、中々プライベートなテニス機会を作れずにいました。
そこで、半ば強制的にでも、テニスをしようと決意し、早速コートを
取りに・・・

当日は、寒さも落ち着き、春の暖かさを少しだけ感じられる陽気でした。
開始まで、まだ少し時間があったので、コート脇の広場でウォーミング
アップをしていると、ボールがコロコロと転がっていってしまい、
それを拾い上げてくれた方が、今回の不思議な出会いの
その人でした。

定年を数年前に過ぎたくらいのその方から、「この辺にテニスクラブは
無いでしょうか?」と聞かれました。
話を聞くと、その方は日本でテニスの国際大会をプロ
モートする仕事を長くやってこられたようで、大会名を聞いて
ビックリ、私もチケットを取って観に行ったことのある有名な大会の
仕掛人となった人でした。

マッケンローコナーズボルグといった有名選手の来日交渉なども
手掛け、仕事上の繋がりから、数々の名選手の記念品やサイン、中には
直接譲り受けたラケットなども所有しているとの事で、それらを全て
何処かに寄付しようと考え、テニスクラブを探していたようです。

私も、ごく簡単に自己紹介をさせていただき、凝縮ながら、テニスの
大会の運営を始めた話などをさせていただきました。
すると、なんと、それらの記念品を私に譲って下さると言うのです。
テニスの世界に居なくとも、その価値の大きさが分かるようなモノを
何故私に...本当に貰って良いものだろうか...
そんな束の間の迷いを感じつつも、これも1つの縁では無かろうかと、
喜んで譲り受けることにしました。

早速、Joint Sportsの事務所にそれらの品を飾ってみました。
なんだか色紙が沢山あると焼肉屋さんみたいだなと思いつつも、
いつかホームコートとクラブハウスを持ち、
そこに飾ろうと決意しました。
そして、テニス会の歴史の片鱗を眺めながら、ふと思いました。
これは実はバトンなのかなと。「joint sports tennis cup」という
生まれたばかりの小さな大会に、日本で一番大きな大会を開催
した男からのバトンに違いないと。